『うーん。恭弥に任せるよ』
「了解。ありがとな」
『いえ、こちらこそ。じゃあ、また明日』
「うん」
電話を切ったら、清家さんに「誰だったの?」と尋ねられた。
「高峯だった」
「ほぉ~!
久我くんと高峯って仲良いよね!」
「うん。中学からだからね」
高峯と俺は中学が同じでも3年間同じだったから必然的に話すようになって、今じゃ一番話す相手は高峯だ。
中学の時の高峯は今とそんなに変わらなかったから、相変わらず目立ったしモテてた。
今でもなんで高峯と仲良いんだろう、とたまに思う時もあるけど。
「じゃあ、今度高峯に久我くんの映像見せてもらお!」
「待って、なんで俺?」
「久我くんの声を聞けるからに決まってるじゃん! 中学の時もこういう声だったの?」
「ごめん。それは分からないけど……」
俺は清家さんのことを分からないと思うことはよくある。



