イケボ男子に恋をしました。



『清家さんを妬んでいる女子たちの仕業だって。相楽さんを始めとする女子が清家さんをイジメる計画を偶然聞いて知ったらしくて……。

それで絶交すれば清家さんには何もしないって脅されて今の状態だって。

だから今木下さんめっちゃ泣いてる』



相楽さんは高峯に何度も告って振られた1組の女子で、高峯が「気持ちは嬉しいけどいい加減やめてほしい」と珍しく嫌がっていた人でもある。



『もし清家さんがいたら、オタクのまま過ごして欲しいって伝えといてくれない?
木下さんがそう言ってるんだ』



オタクのままって……。


俺も前の清家さんの方がしっくり来るし、友達でいたいと思う。



うるさくて


言葉も心も素直で


重度の二次元オタクで


自分を貫いたあの時の清家さんの方がよっぽど好きだ。


……断じて恋愛感情じゃないからな。



「うん、分かった」


『……恭弥もちゃっかり清家さんを心配してるじゃん』


「まあ……友達、だからな」



俺と清家さんの関係は友達で合っているはずなのに、


何故か胸がモヤモヤした。



「なあ高峯。そのこと、伝えるべき?」


『今、清家さん近くにいるの?』



高峯は清家さんのことだと分かってくれたみたいだ。