イケボ男子に恋をしました。



普通って、お互いを知ってから恋に落ちるんじゃないの?


レオ君だって、主人公のことよく知ってから主人公に恋すんじゃん?



「なっちゃ「清家ー」



ちっ、誰だよ。

せっかくなっちゃんの恋愛話を聞けるというのに。


「安藤? どうしたの?
今取り込み中なんだけど」



安藤はクラスメイト。


ゲームという共通の趣味を持ってて、話が合う数少ない男子だ。



「この曲やってくれない?
どうしてもクリアできないんだよな」


「は? 別にいいけど……」


安藤があたしに見せたのは女性アイドルを育成しながらリズムゲームをするという、なんともよくあるスマホゲーム。


気になったけど、スマホの容量の問題で入れられないゲームだ。


安藤が言うには、あたしにやってもらうのは、このゲームで一番難しい難易度のようだ。


あたしはよくわかんないけど、とりあえずオススメのチームを聞いて、リズムゲームを始めた。



「お前すご「話しかけないで」……すみません」



安藤のせいで一瞬集中が途切れたが、気を取り直して叩き続けた。