それから5日後、あたしはまた登校時間を早くして、期末試験に臨んでいた。
なっちゃんの説明を理解できないのは、あたしの頭が悪いから。
あたしの頭が悪いから、気まずくなったんだ。
「……!」
なっちゃんが教室に入っていくことを確認して、すぐにあたしは立ち上がる。
「なっちゃん! おはよう!」
あたしはなっちゃんに笑顔で挨拶した。
なっちゃんもきっと笑顔で───
「……」
……え?
「なっちゃん……?」
あたしの予想してたのとは180度。
なっちゃんは無表情で何も返さず、ただあたしを見つめる。
気まずかった雰囲気だったあたし達だけど、ご飯も一緒に食べたし、一緒に勉強もした。
なっちゃんの瞳の中には戸惑うあたしが映る。
そんなあたしに一層表情を消してなっちゃんはこう言った。



