「あの、聞きたいことって……?」
久我くんは「ここじゃ、暑いから場所移そう」って言われ、やってきたのは本屋から近いカフェ。
これは……久我くんとデート!?
注文したオレンジジュースをストローでじゅるじゅる飲みながら、ふとそう思う。
「清家さん……?」
「ごめん! ぼーっとしてた!」
どうしよう……意識しちゃう。
いやいや、疑問を解消しに来たんだから久我くんにぶつけるのよ、彩葉!
「今日、本屋にいたのはやっぱりバイトだよね?」
「ああ、うん。俺本屋でバイトしてるよ」
本好きの久我くんらしいバイトだ。
久我くんの制服姿、とてもお似合いでした……。
「バイトお疲れ様」
「ありがとう」
うん。良い声してますね。
これは鼻血ものです。



