そういうことを数回繰り返して、その日は終わった。


今回の任期は2日間だけ。


今日が終わったから後は明日だけ。



ナイスマは楽しかったけど、久我くんが気になってしょうがなかった。



2日目も服装に気合いは入れたものの、久我くんとは会話無しで終わってしまい、日が経つにつれて


幻だったのかな……


と思わずにはいられなかった。



「あれって本当に久我くんだったのかな……」



バイトが終わって数日、あたしは部屋でごろごろしながら相変わらずのゲームをする。


宿題は半分も終わってないけど、気にしないことにした。


ゲームも飽きてきて、あたしは漫画に手を取る。



そういえば、昨日はあたしが今読んでいる漫画の新刊の発売日だった気がする。


スマホで発売日が昨日であることを確認のため調べて、真だったので本屋に行くことにした。



「いらっしゃいませー」



その声を受けて、馴染みのある本屋に入る。