星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

すると体の奥底からぐっと何かが押し上げた。
この“衝動”。最近ないなと思ったら、ついにきたか、そう心の中で呟く。

私は頭のピンを外す。
栗色の髪で踊る。

しばらくなかったからかいつもより長い。
いつもは止められるのに止められない。

あぁ、誰か止めて。環、棗…!

「心春!」

そう言って抱き止められた。
上を見上げると一馬の顔があった。

「はぁはぁはぁはぁ…」

私の息はまだ荒い。
何で一馬が…
“衝動”のことは伝えてないのに…

「心春、お前泣いてたぞ。」

え…
私は驚いて頬を手の甲で拭った。
その手の甲は濡れていた。

「あり… がとう、止めて… くれて。
もうわ… たしだめ… かと
思っ… た…」

私はゆっくりと階段に座る。