星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

椿先輩の休部を伝えられたあの日、私は何も考えられなかった。

わかることは椿先輩の身に何かが起きて傷ついていることだけだった。
多分それは夏公演と文化祭公演でのあのミスとケガだ。

ただ私のできることをしたくて電話したあの夜。
少し明るくなった先輩の声を聞いて私はようやく落ち着くことができた。

やはり傷ついている原因は夏公演と文化祭公演だった。

改めて考えてみると、夏公演は倒れた先輩を私が起こした。
文化祭公演では私が起こしにいった上で椿先輩の練習してきた曲の代役を何も練習していない私がやった。

そこまで来て私はふと心の中でふと1つの考えが頭を過ったのだ。

――もしかしたら、私が原因かもしれない。
椿先輩が部活に来させなくしたのは私の方なのかもしれない。

そんなことを考えると椿先輩ではなくて私がひきこもりそうだ。

けれど先輩にあんな偉そうなことを先輩に言った端からそんなことは出来ないと重たい腰を上げて学校へと足を向けるのだ。