「一馬、颯。ちょっと来て。」

私はお昼が終わったときに二人に声をかけた。
二人は小さく頷いて私たちに着いてきた。

私は四人と部屋に入り、ドアに鍵をした。

「これから、私の言うことは本当のこと。」

全員が座ったのを見て私は口を開く。

「何、改まって?」

「ごめん。聞いて。」

颯が言った言葉を私は思わず厳しい声で遮る。

「今まで隠してきてゴメン。」

そう言って頭に手をかける。
ぱちん、そんな音がしてするりと髪が落ちる。

二人の顔に驚きの表情か浮かぶ。
颯は目を見開き、口が開いている。
一馬は無表情だが、一瞬片眉が動いた。

「これが佐伯心春、本来の姿。」

私はそう言って隠してきた経緯を話した。