星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

私は部屋の扉を前にして一度だけ深呼吸をした。
私は意を決して扉を開ける。

窓際の机と椅子で椿先輩が何かを書いていた。
きっと合宿中の練習メニューだろう。

そして環と棗が座布団に座っていた。

「「心春、「環、棗。私から言わせて。」

そして二人の近くに座った。

「ごめんね、環、棗。」

私はもう一度、ウィッグを外す。

「私がバカだった。
私は二人を信じられなかった。
いや、違う。ただ、失うのが怖かった。

二人は私なんかと仲良くしてくれた。
二人は凄く凄く自然体で接してくれた。
でも私は嘘をついたままの私だった。

いつか言わなきゃって思ってたけど、言えなくて躊躇してるうちに二人はみるみるうちに私の中で大きすぎる存在になってた。

だから私の本来の姿を見てどこか離れて行ってしまうのがただただ怖かった。でももう私は偽らない。」

私は偽りのヒロイン、じゃない。