星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「んー、次のシングルとカップリングも両方決まっているからまたその後かな?」

そう言って彼女は見たことがないほどの笑顔を見せてくれた。

そして彼女はズボンのポケットからメモ帳を、胸ポケットからボールペンを取り出す。

「はい、これ。私の連絡先。
ファンには教えちゃダメだけどこはるんはもう友達だからOK!
だからそこには本名で書いてるからね。」

私は嬉しすぎて泣きそうだった。

彼女から手渡されたメモには“水嶋飛鳥”とかかれていた。

「今度、メールして。
曲、完成したら教えるから。
あ、私そろそろ行かなきゃ。
じゃあまたね。」

「うん、連絡する。
色々ありがとう。伝えてみる。
あっ、今度のサイン会行くからね!」

私が伝えると彼女は笑って外に出た。

私は彼女の字で書かれた連絡先を見て少し笑った。

私は彼女がいなくなってから数秒間、そのメモを見ていた。

そして半分に折り、ポケットにいれて部屋まで走る。