星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「何話せばいいか忘れちゃった」

私は焦りながら言う。

「緊張しなくて大丈夫だよ~
お名前聞いてもいい?」

「心春ですっ!」

私は彼女の言葉に少し安心した。

「いい名前!こはるんでいい?」

「じゃあ、あすりん?」

彼女がニックネームをつけてくれたから私は同じようなニックネームを言ってみる。

「あっ、それいい!こはるんは何歳なの?」

「同い年!」

「わっ、嬉しい!これからもよろしくね~」

彼女は飛び付きそうなぐらい喜んでいた。

「うんっ、また来る!」

いわゆる剥がしに肩を叩かれて私はゆっくりと手を離した。

彼女は本当にぎりぎりまで握手してくれた。

それ以来、私が握手会やサイン会に行って、
私の顔を見ると

「こはるんっ!」

って言ってくれる。
それが何よりも嬉しかった。