星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「え、あすりん?」

私はお手洗いに入るとそこには少女が一人、手を洗っていた。

「その呼び方するのは…こはるんよね?」

戸惑いながら言うあすりん…こと藤嶋飛鳥。
私の憧れの歌手。

「わかってくれたんだ。」

私は周りを確認してからウィッグに手をかけてはずす。

藤嶋飛鳥。
彼女は今、ブレークしているシンガーソングライター。

私と同い年の美少女歌手。
可愛いだけじゃなくて歌も上手くて彼女の書く歌は綺麗。
握手会やサイン会での対応もいいと完璧な人。

私は彼女がブレークする前から握手会やサイン会に行っていて同い年の人が少なかったから私のことを覚えてくれた。

そう、初めて行った握手会――

~

「はじめまして~」

「はっ、はじめ、まして!」

柔らかそうな雰囲気の彼女に対して私はガチガチだった。

「ふふっ、緊張してる?」

楽しそうに笑う彼女は予想通りの人。