星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「2か国じゃないのもの。
だから色々言われてきた。
“お前は人間以外の血も流れてるんだ”
だったり“お前はバケモノだ”とか。
そう言われてきた。

しかも私もそう言われてイラってきて反抗したら“やっぱ人間じゃないんだ!
バケモノはどっか行け!死ね!”って罵られた。

だから私は中学に上がるときに髪を隠して素も隠して生きようって心に決めたから。」

私は話しながら泣いていた。

「そのうちに時々、自分自身をさらけ出したいって衝動にかられるようになった。

…でも二人には知られちゃったから。
異質なものはいなくなる。今までありがとね。」

私は舞台から飛び降りた。

「――凄く凄く幸せだった。」

私はそう呟いて客席の後ろのドアへ向かって歩きだした。

「「心春っ!」」

私をそう呼ぶ二人の声が遠くで聞こえた。

ごめんね。環、棗。
私は二人が私を罵るのを見たくないから。