星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

私は舞台の真ん中で立つ。
未だに涙は溢れてくる。

すると私は自分の“衝動”に勝てなくなった。

これが1年半自分を隠してきてわかったこと。

それは時々、何もかもを忘れて自分自身を認めたくなるんだ。
学校でもどこでも。一種の病気だと思う。

頭に手を当ててピンをはずしてウィッグを取り、足元に落とす。

数秒間、頭を空っぽにしていると曲が流れてくる。

ああ、やっぱりこの曲。藤嶋飛鳥の『嘘』。
この衝動が初めて訪れたときにずっと聞いていた曲でしかもそのテーマは青春の偽り。
偽りって私そのものなのも大きい。
MVも何度も見たからダンスだって完璧に踊れる。

気付けばこの舞台は私だけのステージと化していた。
私もただ衝動に任せるだけ。
周りのことなんてわからない。