星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

ここはホールの音響照明室。

電気のついていない部屋で真ん中の丸椅子に腰かける椿先輩の背中を見つけた。
ドアが閉まる音を聞き、椿先輩が振り替える。

「あぁ、心春。なぁんだ、
せ、や、、い、だ。」
「えっ?」

椿先輩がぼそっと呟いた言葉は私の耳にはっきり届いた。

「ありがとね、起き上がらせてくれて。
助かった。」

「はっはい。」

私はさっきの言葉が衝撃で口ごもる。
だってその言葉は

“聖也じゃないんだ。”

「どうしたの、心春?
もしかして、気使ってる?
…それとも聞こえちゃった?」

私は小さく頷く。