星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「着いたよ。」

聖也さんは先に降りて私をエスコートする。

私は照れながらその手に自分の手を乗せた。

目の前に広がる景色は懐かしい私の生家。

庭に櫻さん、碧兄、お父さん、紅蘭と星蘭。
そして椿先輩が立っていた。

「みんな…!」

私がそう言うとみんなが泣きそうな顔をしてかけよってきた。

「ごめんなさい、勝手に出ていって。」

「心配したんだからね。
でも無事帰ってきてくれてよかった。」

櫻さんが涙ぐみながら私を抱き締める。

「ごめんね、もうこんなことしないから。」

「私ね、嬉しいんだよ?
心春ちゃんが、帰ってきたのも、本当に愛せる人を見つけられたのも。」

櫻さんがそう言って私の手首を掴む。