星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

見える景色は同じなのに心の中は違う“モノ”になっていた。

私は異変に気づく。

いつもは我を失った自分がウィッグをはずすのにそんな動作はない。

まるでハッキングされたように自分をなくした私という名の“ケモノ”。

フラフラと部屋を歩く。

初めてきた場所を探索するかのように部屋を見て回る。

そして私の手は気づけば手鏡を持っていた。

私はそのまま部屋をさまよった末にその鏡を振り上げる。

降り下ろした先には机の角。

このままじゃ割れる!

私は止めようと力を入れようとするが乗っ取られた私にはそんなことは不可能だった。

そのまま腕を降り下ろし、私の手の中の鏡はぱりんと音を立てて砕け散った。

その様子を見た私の中の“ケモノ”は私の体を使ってにんまりと笑う。

私はそれがわかると身の毛がよだつ気がした。

何をするのか理解できずにいた。