星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「先輩、心春と別れてますよね?」

柴木君は単刀直入に言った。

「ああ、よくわかったな。」

「心春を見てればわかります。
俺、心春が好きだから。

ずっとアイツが大好きでした。
踊ってる姿も笑顔も真面目な顔も…


先輩と付き合い始めたって言ったときの少し恥じらいながらも嬉しそうで幸せそうで…
俺はあんな心春が大好きです、今までも今も。
これからも!

俺は心春という人間を見てきました、だから心春は今でも先輩のことを…

愛してます。」

彼はそう言って忌々しそうに頭を掻いて俺を睨んだ。

「なんで先輩は気づかないんですか!?
先輩も心春が好きなんですよね!?

心春はあなたが好きだ。

でもあなたと別れた。
それは何か目的があるからでしょう?
ならそれを見つけてあげてください。

それに最近の心春はおかしいんです。
救ってあげてください。

それを出来るのは俺には出来ません。
あなたしか出来ないんです…

失礼します。」

そう言って彼はピロティから出ていった。

俺の中には彼の言葉と怒りで満ちたあの顔が回っていた。

俺はピロティの壁を思い切り殴った。