星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

あの日から数日後、俺はまた親父に呼び出された。

「聖也、朗報だ。」

親父はそう口を開き、言葉を発した。
“朗報”そんな言葉も心春を失った悲しみを埋めるには足りなすぎた。

「うちの買収が中止になった。
つまりお前は学校をやめなくていい。」

親父は凄く嬉しそうで生き生きとしていたが、俺の目には何も映らなかった。

その一方で心春との別れから数日、タイミングが良すぎると不審に思う自分がどこかにいた。


あれから何日経ったのだろうか。
俺は先週末行われた引退公演でラストステージだった。

俺は今、電車に乗っている。
車窓から見える景色に色はなく、ただの白黒の景色だった。

心春の笑顔が俺に生き甲斐を与えてくれていたことがありありとわかった。

あの花の咲いたような笑顔がみたい…