「学生の間は誰にも、こんな話するつもりなかったけど心春を助けるためならいい。

うちの家は大きな財閥なの。
荒業だけど聖也の家が買収される前に家が桐島の家を買収する。

元々1ヶ月ぐらい前までその話が出てたから家は必ず説得できる。

でも問題が1つ。」

「何だよ、その1つって?」

俺がそう聞くと椿は心春の写真を心配そうにみつめる。

「うちも大きな財閥だけど、どうしても勝てない家があ…

行ける。」

ある1枚を見て喋るのを止めて少し勝ち誇ったように笑った。

その写真は心春の好きな歌手の藤嶋飛鳥と撮った写真だった。

「心春と繋がってるならこっちのもんよ。

これからのこと考えるよ。」

こうして俺たちの心春救出計画が動き出した。