星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「わかった。ならいいよ。」

「ありがとう…」

私はそう言って先輩に背を向けた。
だってこれ以上顔見てたら涙が出てきそうだから。

「最後に聞いていい?
心春は一瞬でも俺のこと、好きだった?」

「好きだったよ。」

今も大好き。その大きな手が背中が。
その温もりが。

その、明るい笑顔が。

あなたのこと、愛してる。
愛してるけど…愛してるから私はあなたの元から離れる。

「サヨナラ…聖也先輩。」

私はそう聖也先輩に小さな声で伝えた。

「ごめん、愛してる。」

誰にも届かない呟きと共に私の目からはぽろぽろと涙が溢れる。

今日二つ目の星が流れた。

「ごめんなさいっ、
ごめんなさいっ、ごめんなさい…」

私は駅のホームで泣いていた。