「心春、遅かったね。」

「ごめん。」

私は聖也さんの隣に座る。

「はい、これ。
私からのクリスマスプレゼント。

そこのお店で買ったの。
だから遅くなっちゃった。」

私はさっきの袋を手渡し、てへ、と舌を出す。

「何、てへって。
ね、開けていい?」

私が頷くのを見て、聖也さんはラッピングを剥がす。

「眼鏡ケースです。」

「俺がコンタクトってよくわかったね。」

聖也さんは少し驚きながら言う。

「そりゃ、何回も目見てればわかるよ。」

「ありがとう、大切に使う。」

そう言って紙袋に戻す。

「今度、眼鏡にしてきてよ。気になるから。」

私は冗談半分で笑った。