「よし、OK。
その感覚忘れるなよ。じゃあ一旦休憩!」
そう言われて私は一度頭を下げ、小走りで同輩の所へと戻った。
私の同輩4人は、環と私たちといつも一緒にいる三好棗。
あと環の彼氏の高木颯、それから颯のクラスメートの柴木一馬。
「心春、大丈夫?」
みんなが私を取り囲む。
「ありがと。
私、風当たってくる。
ユニット始まったら呼びに来てくれる?」
私はウォークマンをポケットにつっこみ、多目的ホールを飛び出した。
ただ、みんなと同じ所にいたくなかった。
私はみんなより先に選抜メンバー入りして選抜メンバーの中では最年少で、だから誰よりも一生懸命やってるつもり。
だからただ、悔しかった。
私の小さなプライドが壊された気がした。



