星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「ありがと、それにする。いくら?」

「本来は2500円だけど、心春ちゃんがまた遊びに来てくれるっていうなら1000円でいいよ。」

私はお財布を取り出して1000円札を1枚出す。

「じゃあ、お言葉に甘えます。」

私がそういうのを嬉しそうに見ながら箱を紙袋に入れた。

「まいど、また来てね。」

「うん、時間見つけて遊びに来るよ。」

そう言って私は自転車のかごに紙袋を入れて家へ自転車を漕ぐ。

家に戻ったら紅蘭と星蘭を起こして、幼稚園に送り出してから家をでないとマズい。

さっき携帯を見たら、お父さんから昨日の夜にメールが届いていた。
どうやら仕事が立て込んで帰れないから紅蘭と星蘭が起きれるように目覚まし時計をしてほしいとの内容。

お父さんは今頃、会社で徹夜なんだろう。
月末だし仕事が貯まるのだろう、仕方がない。
不倫なんてありえない。
だって櫻さんのことを本気で愛してるし、心のどこかにはお母さんがいるから。