全ての曲を踊りきり、通しが終わる頃には少し息がきれていた。



私たちはすぐにホールから部室に移動し、テレビに録った映像を流す。

案外、部室は広いもんで机と椅子を41人分だしても余裕がある。



高2の先輩は映像を凝視し何かを見つけては手元ルーズリーフに書く。

そして見終わると先輩方はテレビをよけ、黒板に曲名を書いて問題点を書き出す。



「今回は問題点が多い。

やっぱりみんな少したるんでる気がする。
アンダーメンバー大丈夫?
特に多いけど。」



聖也先輩が黒板の前に立って、あげられた問題点を眺めてから声を発する。