お隣さんと内緒の恋話


家に帰ってきた私は すぐにお風呂に入った。

濡れた髪をドライヤーで半乾きにして エメラルド色のリボンが大きめUピンについたのを髪をまとめて差し止める。



ちょい横めな方が可愛いかな?



鏡とにらめっこしてリボンの位置を決めかねていると、ママが浴室の戸をノックした。



「 椿?おはよ、朝ごはん出来てるから食べてね 」

「 うん、ありがと!すぐ行くから 」



浴室を出てからすぐキッチンに行き朝ごはんをパパとママと揃って食べる。



こうやって3人で食べるの、もう なくなっちゃうんだよね…

ちょっと寂しいかも…



「 ママ、赤ちゃん どう?元気?」

「 エコー写真見る?」



お腹に手を当て優しく微笑んでいるママ、赤ちゃんがいるんだなぁと感じる。



「 …これ、赤ちゃん?」



うそ… 全然わかんないけど…



「 分かる?こっちが頭ね、ここが心臓よ 」



ん~ わかりにくいけど…

わかる気がする。

どれくらいかな? 豆みたいに小さいのかな?

妹か弟か……




「 楽しみだね、また見せてよ。さ、私はこれから引っ越し!ママはいいからね。パパよろしくお願いしまーす!」

「 お、任せなさい!」



あ、でも…

葵と先生がお隣って知ったらパパなんて言うかな?



私の一人暮らしに 一抹の不安がよぎった。

朝ごはんを食べ終えて部屋で持って行く物を確認しながら 机にある携帯に目を向けた。



葵に電話してみようかな…

でも なんて言うのよ、パパと会ったらまずいよって?

付き合ってたら言っても不思議じゃないけど、違うしダメじゃん!