お隣さんと内緒の恋話

柚奈が壮真を見送って 私の自宅に戻ろうと振り返ると、私に気づいた。



「 ちょっと~ 椿、見てたでしょ!」

「 わかっちゃった?ごめん。でも ビックリだよ、どうなってんの 」

「 ん~ とりあえず帰ろうよ 」




あっ 濁した?

キス見られてバツが悪いかな。

ほんとあれは生々しかったなぁ

私と葵もそうなのかな?

あ… ドキドキしてきた!




柚奈と自宅に戻ると、柚奈が話してくれる。

見送る柚奈に対して、壮真は自分の中に 柚奈がいることを、別れた事で蓋をしてしまっていたと。

柚奈を壮真も好きだと認め、加純とは別れるから待ってろと言われたと。




「 だからキス?したんだ~ ふぅん 」

「 何よ~ いいでしょ。椿だって同じでしょ~ でもさ、椿のおかげだよ 」




ん?

私のおかげって 何にもしてないけど…




「 私は 壮真との仲を取り持ったわけじゃないよ?」

「 取り持ってくれたの、私がそう言うんだから、感謝してますよ椿さん 」

「 お、くるしゅうない 」



二人で笑い合うものの、柚奈は不安を私に打ち明けた。

それは 壮真の今の彼女の加純のこと。




「 椿… 私、ひどいかもしんないけど… 加純さんには壮真と別れてほしい 」



柚奈…



「 そうだね、辛いけど… そうしてもらうしかないよね 」



恋愛って心がしてるから、どうしても頭だけじゃダメ… だから怖いとも思う。

それでも心は素直だ。



壮真が柚奈を好きって認めたんだから、仕方ないのかも…

わかってもらうしかないよ。



「 恋するって、大変だね 」

「 うん 」



それから しばらく話をして 私と柚奈は狭いベッドから布団を床にひいて一緒に寝た。