お隣さんと内緒の恋話

私はブスっとしながら圭都との電話内容を葵に話していた。



「 椿、仕方ないだろ 」

「 そうだけどっ 」

「 圭都が言うのもわかるからな、知り合いでもなんでもないんだから 」

「 うん… 」




わかってる、でも、心配だよ…




「 椿、デザート食べれば? とりあえず圭都が近くにいるし、ほら、生クリームたっぷりイチゴとチョコシフォン 」




な、なんて 美味しそうな!!




「 うん、食べる!」



私は葵のすすめるデザートを食べながら柚奈や香伊羅からの連絡を待つことにした。

その頃 カラオケ屋では、香伊羅が未英とトイレから出て話していた。



「 未英、そろそろ帰らない?」

「 え、なんで?楽しいのに。松野くん 私好みだし 」

「 上山先生が好きでしょ、いいの?」

「 上山先生?それとは別でしょ 」




香伊羅は未英を説得するつもりだったが、半分諦める。




「 松野くんがいいなら、私と柚奈は帰るよ?」

「 いいよ~ 」

「 いいの? 」




この際 仕方ないと思う香伊羅は、未英に先に帰ると キッパリ行ってから部屋に戻った。

部屋に戻るなり 香伊羅は柚奈に帰ろうと耳打ちする。

頷く柚奈が鞄を持ち みんなに先に帰ると言って すぐに部屋を出て香伊羅と急ぎ部屋から離れようとする。




「 香伊羅、椿が上山くんとファミレスにいるから行こ!」




わかったと頷く香伊羅と歩き出すと、部屋から出てきた合コン相手の原瀬に呼び止められた。




「 帰るってなんだよ~ こっからじゃん 」




ムッとする柚奈は原瀬に言う。




「 悪いけど カップルになるつもりもないし、用事あるから!」

「 付き合う前提に合コンしたんだぞ!おごりなんだしよ、真紀から聞いてるだろ!」




真紀は香伊羅の友達、原瀬の言う事に柚奈が香伊羅を見るが 何も知らないと首を振る。

何も聞かされないままだったことに、柚奈は原瀬に言う。




「 そんなの聞いてないから帰る!香伊羅、行くよ 」

「 おい 待てよ!せめて番号教えてよ 」

「 教えるわけないでしょ?」



柚奈の冷たい言い方に原瀬はムッとする。



「 俺は あんたが気に入ったから聞いてんだよ、な? 教えろって 」



柚奈を気に入ったからと諦めない原瀬に香伊羅が文句を言う。