お隣さんと内緒の恋話


葛西が真ん前に座っているにも関わらず、私は葵と二人だけの会話をしていたところに 葛西か割って入った。




「 バカップルって ひどくない?」




彼氏と楽しく話してただけじゃん。




「 バカップル意外の言葉がないな。で、お前… 上山ダサ男だろ?」




ほんと 玲音と同じ…

すごいムカつく…




「 あのねぇ!」

「 俺が彼氏じゃおかしい?」




葵…




「 おかしいわけないでしょ、何言っ…」

「 椿、いいから 」




葵が彼氏で 私は嬉しいのに、葵が自分でそんな風に言わないで…




「 意外だな、織原とダサ男が付き合ってるとは。織原に遊ばれてんじゃないか?」




なっ!!



私はカチンっときて体が前のめりになると、葵がテーブル下で私のお腹回りに腕を出して 文句を言うのを止めた。




葵… なんで、悔しいよ、私!




「 遊ばれてないし、葛西には椿の良さがわからないんだろうな 」




あ、ら… 私の良さって?

葵~ それ ぜひ聞きたいわ。




「 織原の良さがどうでも、俺には関係ないし。お前らがマジで付き合ってんなら、昨日のは何だよ、説明してみろよ 織原 」




昨日のって、あれ葵だから。




「 昨日 夜 一緒にいたの俺だけど?」




よく言った、葵!




「 いや、違うね。あれはどう見ても上山先生だった 」




はぁ~…




私はため息ついた。

玲音に説明しても最後まで信じなかった事を思いだし、胸が苦しくなった。




私が好きで 付き合ってるのは葵なのに…




「 葛西くん、聞いて。葵は、上山先生の弟で、私の彼氏。だから間違えても仕方ないと思う…
でも、昨日一緒にいたのは マジで葵だから 」




私は真剣に 落ち着いて話をした。

でも、葛西の口から出た言葉は 期待とは正反対だった。




「 カモフラージュ… なんじゃねぇの?兄弟だから 出来るよな?先生の兄貴を庇うため… とかな 」




私は葛西に静かな怒りを感じながら見つめた。