私の通う高校には有名なイケメンがいる、しかも教師。


女子からは憧れと恋の的になっているイケメン先生、上山 雅 (みやび) は学年主任でもある。

反対に私のクラスには地味な眼鏡男子がいる。

そう、呼び名は…… ダサ男。

上山 葵 (あおい) 、ゆるめ癖っ毛で紺縁の眼鏡男子くん。

見た目ダサボサ、でも賢く運動神経もバツグン。


人は見かけによらないものだ。


私はというと あまりにお腹が空きすぎて、購買で買ったハムサンドクロワッサンをお腹に隠し１時間めの授業をサボって、誰もいないのを予測して保健室のドアをノックした。




「 先生いますか～ 失礼しまーす… 」

「 あら、織原さんじゃないの 」

「 先生 お腹痛くて 休ませてくだ… 」

「 ごめんね 織原さん、私 ちょっと出なくちゃ行けないから休むなりしてって。あ、今一人寝てるからよろしくね？ 」




え、よろしくって…

まぁ 寝てるならいっか…



「 わかりました 」



私は保険医が出たのを確認すると窓を全開にし、その下へしゃがんだ。



誰がいても私には関係ないな。

さ、食べよ～と。



誰が寝てるかは知らないけど 気にしないもんね。


私は一人寝ているのも構わずパンを食べる。




あ～ 生き返る… おいしーっ！！




お腹が空きすぎていたため、飲み物も飲まず一気に食べて、最後の一口を口へ入れようとした時だった。

誰かが寝ているだろうベッドを遮るカーテンが突然開いた。



え！？