生まれた時から一緒の私は知っている。私だけは知っている。
この男がとんでもない性悪だと言うことを。
美人のお陰だか何だか知らないが、幼い頃から周囲に優しくされまくってきた静はそりゃあもうワガママに育った。
気にいらない事は潰す、やりたくない事は人に押し付ける。
そのせいで、私が何度窮地に陥ったのか……数えたらキリがない。
彼は自分中心に世界を回す天才だった。
それをしてもバレないだけの頭脳と、愛される容姿で彼の人生はいつでもイージーモードだ。
今だってそう、これから迎える面倒事は私が対応してやるのだから。

