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「最近どうなの?」
「どうなの、とは……?」
「なに寝ぼけたこと言ってんのよ。3兄弟からの猛アタックに決まってるでしょ?」
「んぐっ……ごほっ、ごほっ」
「ちょっと、大丈夫!?」
学校のお昼休み。
いつものように机を向かい合わせてお弁当を食べる私と瞳。
突然3兄弟の話題を出されて、むせてしまった。
「大丈夫、じゃないよ、もう……瞳が変な事言うからっ」
近くにあったお茶をひと口飲んで、やっと落ち着く。
何とか佐伯家イケメン3兄弟を惚れさせることが出来たようで、引き続き佐伯家に居候させてもらえることになった私は、一番心配してくれていた瞳にすぐ連絡をした。
そんな私からの報告を聞いて、瞳は「よかったね」と一緒に喜んでくれた。



