「人混みだし、はぐれたら困るでしょ」
「……でも」
その優しさに嬉しさを感じつつ、ドキドキして心臓が爆発してしまいそうだけど……
気になることが1つ。
口ではそう言う雅さんだけど、手を繋いでいれば嫌でも伝わってくる、雅さんの手の小さな震え。
過去のトラウマから女嫌いになり、ずっと女の子と関わることを避け続けてきた雅さん。
克服してきたと言っても、長い時間触れ合うのは、怖くて不安なのかもしれない。
「大丈夫ですよ、雅さん。私子どもじゃないし、ついて行きますから」
雅さんを思って言ったはずだった。
でも……



