好きって言えよ、バカ。








「ここって……」



電車に揺られて20分。



そこから10分くらい歩いたところ。



着いたその場所は、水族館だった。



「絃ちゃん、こういう所好きそうだと思ったんだけど」



さすが雅さん。



私の好みをよくわかっていらっしゃる!!



「うん、見てるととっても癒されるから好きですっ」



「……」



久しぶりの水族館で、テンションが上がる。



嬉しくて雅さんに微笑みかけると、何故か無言でそっぽを向いてしまった。



私、なんか悪いことしちゃったかな……?



もしかして、嬉しそうに見えなかった?



「あの、雅さん……?」



「あぁ、ごめん。行こ」



……?



何だったんだろ。



優しさの裏のちょっぴり素っ気ない雅さんは、いつもの雅さん。



はぐれてしまわないように、雅さん後を付いて行った。