好きって言えよ、バカ。





「雅さん……?お待たせしました」



雅さんが待っているであろうリビングへ行くと、3兄弟が全員揃っていた。



よりによってみんなに見られるなんて……



「やっときた」



「……遅くなって、ごめんなさいっ」



雅さんは読んでいた料理本をパタンと閉じて、立ち上がった。



「いいなぁ、雅兄。絃ちゃんとデートだなんて」



ソファーに座りながら、口を尖らせて言う葵くん。



「本当似合わねーな、お前」



「そ、そんなことわかってるしっ!蓮くんのバカっ」



「えー、とっても似合ってるよ?蓮兄の目が節穴なんだよ。それとも照れ隠し……?」



「……うるせぇ。そんなわけねぇだろ」



あぁ、また空気がピリピリしてきたような……



私が3兄弟の誰かに好きと言うまで家を出さないなんて変な条件を出されてから、こんなことが度々あって、落ち着かない。