好きって言えよ、バカ。








***



1週間後。



なんとか無事に終えた定期テスト。



終えたばかりで、まだ結果はわからないけれど……



スパルタな雅さんのお陰で、まぁまぁの出来だと思う。



ただし……



定期テストが近いからと落ち着いていたはずの問題が、掘り起こされてしまった。



「ねぇ、絃ちゃん」



「……な、何?」



テストが終わって、解放された喜びを感じる暇もなく、たくさんの女の子たちに囲まれた私。



「雅さんとはどんな関係なの!?」



おかしいとは思ってたんだ。



雅さんが突然放課後に校門前に現れて、多くの女の子たちに囲まれた中、雅さんに連れ出された。



そんな大事件を起こしてしまったのに、次の日学校へ行っても、少し噂される程度。



集団で嫌がらせを受けるんじゃないかとビクビクしていた私とは裏腹に、何も起きなかった。



ただ、それは定期テストのためにみんなが勉強をしていたから。



全てが終わった今日、恐れていた事態が起きてしまった。