『うん、わかったわ。とってもいい人たちなのね?』
「うん、3人ともとってもいい人たちだよ」
胸を張ってそう言える。
厄介者の3兄弟だけど、それぞれいいところがあって、全てひっくるめてだいすきだから。
『そう。それなら安心だわ。今度お休みの日、日本に行く予定だから3人でご飯でも食べに行きましょ?』
「うん、待ってるね」
静かに電話を切ると、3人は私をじっと見て立っていた。
……全部聞いていたんだもんね?
「……そういうことなんだけど、まだ私、ここに居ていいかな?」
「うん、もちろん」
「絃ちゃんとずっと一緒に暮らせるなんて、僕嬉しいよ」
そう言って歓迎してくれるふたりは、とっても優しい。
ただ、さらなる厄介者がひとり。



