好きって言えよ、バカ。






〜♪



後片付けがひと段落してきた頃、私のスマホが再び鳴る。



今日は電話が多いなぁ。



画面を見ると、そこに表示されていたのはお母さんの文字。



お母さんからの電話は久しぶりかもしれない。



『もしもしー?絃?』



「うん、私だよ。今時間大丈夫なの?」



『こっちはまだ明るいわねー。それより絃!』



日本とお母さんたちがいる国とでは、時差があるから時間はほぼ真逆だ。



向こうから掛けてきたんだから、忙しくはないんだろうけど。



それより気になるのは、妙にテンションが高いお母さんの声だ。