「「おめでとー!!」」
クラッカーのパーンという音と同時にパッと明るくなる部屋。
「……へっ?」
すごいサプライズはケーキだけじゃない。
ケーキの周りには、美味しそうなご馳走が並んでて、壁には"HAPPY BIRTHDAY"とかかれたガーランドが飾ってあって……
ところどころにハートの風船が無造作に、かつ、オシャレに散らばっていて。
「……うっ、ふ」
嬉しすぎてなんだか涙が出てきてしまった。
まさか3人が私の誕生日をお祝いしてくれるなんて。
それもサプライズで。
「い、絃ちゃん!?泣かないで?嫌だった……?」
そう心配そうに私の背中をさすってくれる葵くんに、私は大きく首を横に振る。



