好きって言えよ、バカ。






「もしかして、まだ同居してることバレてないの?」



……!?



もしかして……



「もうバレてると思って……」



「そう」



「そんなわけないじゃないですかーっ!!どうするんですか、雅さん……」



「まぁ、何とかなるんじゃない?」



そ、そんな人事だと思って。



確かに人事なんだけど……



雅さんがまいた種なのに!



ガクリと肩を落とす私に対して、何でもないというふうに呑気な雅さん。



もう……



明日、学校行きたくない。



「……あの、どこに向かってるんですか?」



そのまま雅さんの後について歩き続けること10分くらい。



こっちは家の方向じゃない。



「図書館だけど」



「と、図書館……?」



「勉強するんでしょ?家に帰ったら2人がうるさいから」



うん、それは確かに納得。



蓮くんは絶対貶してくるし、葵くんは恐らくくっついてくるはずだ。



それを雅さんが阻止しようとして……



勉強どころじゃない。