「絃ちゃん、ちょっといい?」
前に私のことを呼び出してきた女の子に、再び呼び出しを受けた私。
ついてきてと言われて連れてこられたのは、前と同じ北階段の下。
「あのさぁ」
次は何を言われるんだろう。
勝手に取り付けられてしまった約束だったけど、守れていないのは確か。
不安と恐怖で、手が震えてしまうのを必死に隠す。
「お願いっ、ちょっと手伝ってくれないかな?」
さっきまでのオーラはどこへやら。
少し高めの声で、両手を合わせながら申し訳なさそうにお願いしてくるその女の子。
ガラリと変わったその態度に、私も拍子抜けしてしまう。
「えーっと……?」



