好きって言えよ、バカ。








それからというもの。



私がどれだけ佐伯家のみんなとの関わりを遠ざけようとしても、それは無理な話だった。



家を出ても住む家の宛がない私が毎日帰る家は、やっぱり佐伯家だし。



学校では私が避けようとも遼くんは毎日話しかけてきて、葵くんもたまたま会えば「いーとちゃん」なんてニコニコして呼んだ来て……



遼くんがあまりにも話しかけてくるから、不機嫌そうな顔をして蓮くんが近づいてくるし。



一方的に交わされた約束なんて守れるはずもなかった。



前なくしちゃったシャーペンは未だに見つからないし、上靴が隠されていたり、わざとぶつかってきたり……



軽いイタズラが毎日何かしら起きていた。



それも瞳や3兄弟と遼くんが私の近くにいない時を狙って。