「いーとちゃんっ」
「遼くん、遅くなっちゃってごめんね?」
「んーん、3人に捕まってたんでしょ?」
「え、よくわかったね」
「雅に睨まれたからねぇ」
……もしかして、遼くんわざとやってた?
ニコニコと笑っている遼くんからは、面白がっているようにしか見えない。
私が抜け出してくるのに、どれだけ大変だったことか。
思い出しては、ムッとする。
「ごめんって、絃ちゃん。許して?ね?」
この通り!と手を合わせてお願いされたら、許してしまう甘い私。
これが一番いけないのかもしれない。
「あっ」
何かに気づいたらしい遼くんは、上の方を見つめる。
何があるんだろうと同じほうを見上げてみると、そこは私の居候する佐伯家のベランダで……
「えーっと……?」
表情こそはっきりわからないものの、ズラリと3兄弟が勢揃いして立っている。
……これはこれは、皆さんお揃いで。



