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「それで?今日雅さんに勉強教えてもらうんだ?」
「そうなの。雅さん、すごい優しいよね」
「これは何かあるわね……明日報告待ってるわよっ」
そう瞳に言われて、背中をバシバシと叩かれる。
放課後になって、昨日雅さんにテストが大ピンチだと話したら、勉強を見てもらえることになったことを瞳に伝えた。
すると案の定「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と攻められ……
結局洗いざらい話すことになった。
「それより……なんか外騒がしくない?」
瞳が不思議そうに首を傾げる。
確かに私も瞳と話している間、何となく外の騒がしさは感じていた。
教室内には、窓際に張り付く女の子。
ちらりと見える校門の近くに集まる女の子の集団。
この騒がしさの原因は、それだろう。



