好きって言えよ、バカ。







***



「それで?今日雅さんに勉強教えてもらうんだ?」



「そうなの。雅さん、すごい優しいよね」



「これは何かあるわね……明日報告待ってるわよっ」



そう瞳に言われて、背中をバシバシと叩かれる。



放課後になって、昨日雅さんにテストが大ピンチだと話したら、勉強を見てもらえることになったことを瞳に伝えた。



すると案の定「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と攻められ……



結局洗いざらい話すことになった。



「それより……なんか外騒がしくない?」



瞳が不思議そうに首を傾げる。



確かに私も瞳と話している間、何となく外の騒がしさは感じていた。



教室内には、窓際に張り付く女の子。



ちらりと見える校門の近くに集まる女の子の集団。



この騒がしさの原因は、それだろう。