あの後夕食になって、何とかあの場を切り抜けることに成功した私。 ただし、夕食を食べている間も、喧嘩ではないけれど何となくバチバチとしていた3人。 本当……何故こんなことに。 しかも原因の大元は私ときたものだから何も出来ない。 「はぁ……」 「ねぇ、絃ちゃん?」 「ん?」 お風呂もあがってひと段落していたところに、まだ髪を濡らしたままの葵くんに後ろから声をかけられる。 ソファーに座る私の目の前にちょこんと座った葵くんの手には、ドライヤーが握られている。 「どうしたの?」