「あ、葵くんも早く食べないと冷めちゃうよ」 「あっ、そうだね。いただきまーす」 ……ふぅ。 何とか変な雰囲気から抜け出せただろうか。 それからは、今日の練習は走り込みが多くて大変だったとか、シュート外して悔しかったこととか、葵くんの話を聞きながら何気ない時間を過ごしていた。 「ごちそうさまでした」 「ごちそうさま」 食べ終わったあとは後片付けをして、再び向かい合う宿題の山。 「よし、頑張ろう絃ちゃん」 「うん、そうだね」