ただし……
私がそのあと"俺たちの誰かを好きになるまで、何があってもこの家から出さねぇから"という謎の追加条件を受けたことを話すと、瞳の目の色が変わった。
それは、ピンク色のほうに。
なんて楽しそうな条件なんだと、瞳がテンションを上げていた。
それからというもの、毎日のように近況を聞かれるようになってしまった。
「いつもの事じゃない。気になるんだもん、その3兄弟の絃への攻め具合!」
「そんなこと言われても……」
どれだけ私が、ドキドキさせられて死にそうか、わかってないでしょ?
イケメンに迫られてみなさいよ、そんなのすぐ死んでしまうよ。
まずど平凡で可愛くもない私が、イケメンに囲まれてしまっているということがおかしい。
どこかで世界が歪んでしまっている。
夢なら早く、覚めてほしい……



