瑠偉side



俺と美嘉は、付き合ってた。


年上の美嘉に合わせるのはきつくなってきて
俺は別れを告げようと美嘉を公園に呼んだ時だった。



公園の前は車がよく通る道。


別れようと言ったら、美嘉は泣いていた。

好きだったやつの泣き顔なんて見ていい気はしない。


でも俺は、そこで涙を拭うのはダメだと思ったんだ。


“帰る”そう告げて美嘉を振り返ると
美嘉も帰ろうとしていた。