「あ、朔哉が蒼空泣かした。朔哉サイテー」

そう言ってあたしを抱き寄せる瑠偉。


いつもなら、言い返してるのに。
今日は何故か涙が出てきた。


あたしを抱きしめた瑠偉の手も、暖かくて。

唯人も冬真も来てくれたのが嬉しくて。



小さい頃のように、泣いてしまった。